2017/9/15 @ 下北沢SHELTER

"REVISIT" #06
2017/9/15 @ 下北沢SHELTER

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始まる前に漂っていた緊張感は、ファイナルってことだけじゃないと思う。

信じてはいたけど、朝焼けの亡霊の「降りないから」のひとことに安心感をもらった。
去年は本当にこの曲に支えられていて、今この瞬間にもまたしっかりと腕を掴んでもらえたような気がした。
ライトの眩しいオレンジ色が朝日みたいで、朝が来たんだなって思った。

あとすごくいいなって思ったのは、毒蛇のロックンロールからくたばれ専制君主の繋ぎ、中屋さんがお立ち台に立ってギターかき鳴らしてからの静かな始まり方が、まるで恐ろしい生き物が蠢いているようで、空気すら恐怖で凍りついているように見えた。

あなたはここにいるみんなのことですっていう曲紹介から始まったあなたが眠る惑星。

「荒れ狂う恋に落ちていて
その人の名を叫ぶたびに
石づくりの山すべて
花咲くように思うでしょう

白黒に見えた世界が 色づく音に灼かれて
生まれた意味を知るでしょう」

まさに私がPINBALLSに対して思っていることで、はじめて聴いたとき自分の気持ちを歌ってくれているのかと思った。
"あなた"が私たちだとすると、PINBALLSもおんなじように想ってくれているんだって思ったらどうしようもなくうれしくなってただただ泣けた。
やさしくてあたたかい空気につつまれてた。

今年のREVISITは1stアルバムから順番に、まるでPINBALLSの軌跡をたどっていくみたいな構成のライブで。
特に今回は劇場支配人のテーマで始まってから、ラストの20世紀のメロディがまるでエンドロールのようで、1本の映画を見ているみたいだった。
もっというと初日の劇場支配人から始まっていた物語が、今回の20世紀のメロディでやっと完結したのかもしれない。
時系列順(2枚分のアルバムシャッフルしてあるけど)だからセットリストの中にひとりひとりそれぞれにPINBALLSとの出会いの瞬間があって、まるでその瞬間にタイムスリップしたみたいな、もう一度出会えたような不思議な感覚だった。
出会ってからは一緒に過ごしてきた時間を思い出して懐かしかったりうれしかったり、切なくなったり。
でもその時間に再会するたびに、PINBALLSと一緒に生きてきたんだなって実感できてうれしかった。

PINBALLSとの出会いは、勝手に運命だと思ってる。
今まで好きになってきたバンドが全部繋がってPINBALLSにたどり着いてるから、別れもすべて必然だったんだと思う。
あのとき解散しなければって何回も思ったけど、解散しなければPINBALLSに出会えなかったからちゃんと意味があることだったんだなって、PINBALLSに出会ってからそう思えるようになった。

だから今回のメジャーデビューには、今までいなくなってしまったバンドへの想いも全部乗せてしまっているから相当重たいものになってる。笑
メジャーという言葉を聴いた瞬間に、私が音楽を好きになってから今までの時間が意味のあるものになったんだと思う。
相変わらず痛くて重たいけど。。笑
だからおめでとうっていう気持ち以上にありがとうって思う。

でももちろんメジャーデビューがゴールではなくて、ここから始まるんだなって思ってる。
新しい始まりの瞬間に立ち会えて良かった。

新曲、もういっぱいいっぱいであんまり記憶がないんだけど、笑
やっぱりPINBALLSは世界でいちばんかっこいいなって、涙で支配されたままぼんやりと思ってた。
でも次はちゃんと聴きたいな。笑

PINBALLSには今までにも数え切れないくらい素敵な夢をみせてもらってきたけど、この先の未来ももっと美しい夢をみせてもらえるって信じてる。
私の世界でいちばん綺麗に色鮮やかに輝いてる。
私の夢でいてくれてありがとう。

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劇場支配人のテーマ
ヤードセールの元老
アンテナ
欠ける月ワンダーランド
沈んだ塔
朝焼けの亡霊
十匹の熊
あなたが眠る惑星
片目のウィリー
毒蛇のロックンロール
くたばれ専制君主
ママに捧ぐ
イーブルスター
真夏のシューメイカー

七転八倒のブルース
20世紀のメロディ

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merrymerrily

: セトリネタバレ注意 :